2025年12月、ホロライブファンだけでなく音楽業界全体に衝撃が走りました。
ホロライブ所属のVTuber、鷹嶺ルイさんが満を持してリリースした2ndソロアルバム『Lapis Lazuli』。その初週売上が、音楽ランキングにおいて本来の実績よりも遥かに低く表示されるという事態が発生したのです。
「なぜこんなに売上が低いの?」「あんなに盛り上がっていたのに…」
多くのファンが抱いた違和感の正体は、運営側のシステムトラブルによる「売上の計上漏れ」でした。
この記事では、鷹嶺ルイさんの2ndアルバムで発生した売上未反映問題の全貌と、原因となった背景、そしてこの名盤『Lapis Lazuli』の魅力について、専門的な視点を交えながらわかりやすく解説します。
鷹嶺ルイの2ndアルバムの売上が音楽ランキングに反映されてない問題が発覚
結論から申し上げますと、今回の騒動の核心は「公式ショップで購入された数千枚規模の売上データが、集計機関に届いていなかった」という点にあります。
VTuberのCD販売において、最も大きなウェイトを占めるのは公式のオンラインショップ(D2C)です。この「本丸」のデータが抜け落ちてしまったことで、ランキングには実店舗でのわずかな売上のみが反映され、あたかも「アルバムが売れていない」かのような誤解を招く結果となってしまいました。
この問題は単なる数字のミスにとどまらず、タレント本人のメンタルやブランドイメージにも関わる重大なインシデントです。まずは、何が起きたのか時系列で詳しく見ていきましょう。
問題の経緯:システムエラーが招いた「幻の初週売上」

事の発端は、2025年12月のアルバム発売直後に発表された、オリコンなどの主要音楽ランキングの速報値でした。
実店舗分のみが計上される異常事態
鷹嶺ルイさんの人気や、事前の予約状況、限定盤の特典需要などを考慮すれば、本来であればランキング上位へのランクインが確実視されていました。しかし、蓋を開けてみると初週売上として計上されていたのは、タワーレコードやアニメイトなどの実店舗で販売された約2,798枚程度のみ。
大多数のファンが購入していた「ホロライブ公式ECサイト」での予約・通販分が、ランキングの集計対象からごっそりと抜け落ちていたのです。
原因はカバー株式会社のシステム不備
ファンからの指摘や問い合わせが殺到する中、2025年12月11日、ホロライブプロダクションを運営するカバー株式会社が公式X(旧Twitter)にて不備を報告しました。
- 原因: 自社システムのエラー。
- 詳細: 公式ECサイトでの販売分(特に通販・予約限定盤)の売上データが、発送日中にランキング集計会社へ正常に送信されなかった。
- 結果: 本来加算されるはずの数千枚〜数万枚規模のデータが未反映となった。
翌12日にはエラーが確定し、一部サイトでは後日反映が行われることや、再発防止策が公表されました。しかし、「初週ランキング」という、プロモーションにおいて最も重要視されるタイミングでの数字は、取り返しのつかないものとなってしまったのです。
2ndソロアルバム『Lapis Lazuli』とは:逆境でも輝きを失わない名盤

今回のトラブルで数字上のケチがついてしまった形にはなりましたが、作品としての『Lapis Lazuli』の価値がいささかも揺らぐことはありません。むしろ、こうした逆境においてこそ、このアルバムに込められたメッセージが強く響いてきます。
ここでは、改めて本作の魅力について深掘りします。
「闘い」をテーマにした意欲作
2025年12月3日に発売された本作は、鷹嶺ルイさんにとって初の全国流通アルバムです。
タイトルの『Lapis Lazuli』(ラピスラズリ)は、宝石言葉で「成功」「勝利」「真実」を象徴しています。
- コンセプト: 「VS(闘い)」
- 収録曲: 『Sweet Temptation』『神様がバカなだけ!!』『アン・シンデレラ』を含む全10曲。
- 音楽性: 彼女特有のハスキーで艶のある歌声を最大限に活かし、ロックからバラードまでジャンルを横断したスタイル。
特に注目すべきは、これまで彼女が積み重ねてきた努力と、これから掴み取りたい未来への渇望が歌詞やメロディに込められている点です。
こだわりの豪華仕様
本作はファンの所有欲を満たす豪華な仕様でも話題でした。
- 通常盤: ランダムアナザージャケット(全5種)には直筆サイン入りのレア枠が存在。
- 完全生産限定盤: スライドボックス仕様、イラストブック、缶バッジなどが封入された約7,700円の豪華版。
これだけ力の入った商品を展開していたからこそ、運営側のデータ連携ミスという初歩的な躓きが悔やまれる結果となりました。
鷹嶺ルイの反応:責任感の強さとファンへの想い

問題発覚後、最も心を痛めたのは間違いなく鷹嶺ルイさん本人です。彼女のXでの発言からは、このアルバムに懸けていた並々ならぬ想いが伝わってきました。
- 謝罪の言葉: 「音楽をやる上で目標にしてた指標なのでショックです。応援してくれたのに本当ごめんなさい」
- 活動への影響: 「ごめんしばらく元気が出ない」と吐露し、コラボ以外のソロ活動の一時休止を宣言。
本来、システムエラーは運営会社であるカバー株式会社の責任であり、タレントが謝罪する必要はどこにもありません。しかし、ファンが自分のために購入してくれた「応援」が数字として結実しなかったことに対し、責任を感じてしまう彼女の誠実さが、さらにファンの涙を誘いました。
ランキングは、アーティストにとって「通信簿」のようなものです。特に今回は初の全国流通という勝負所であったため、そのメンタルへのダメージは計り知れません。
X(旧Twitter)の反応:怒りよりも「応援」を選んだファンたち
この事態を受け、X(旧Twitter)などのSNSでは大きな波紋が広がりました。反応は大きく分けて「ファンによる応援」「運営への批判」「冷静な分析」の3つに分類されます。
1. ファン(ルイ友)の温かい結束
最も多かったのは、落ち込む彼女を励ます声でした。
- 「ルイ姉は悪くない! アルバムの中身が最高なのは変わらないよ!」
- 「一番悔しいのは本人。俺たちが支えなくてどうする」
- 「追いラピス(追加購入)してくる!」
このように、トラブルをきっかけにファンの結束が強まり、実店舗での追加購入運動が自然発生するなど、ネガティブな状況をポジティブな行動で覆そうとする動きが見られました。
2. 運営(カバー株式会社)への厳しい批判
一方で、運営に対する視線は厳しいものとなりました。
- 「タレントの努力を裏方のミスで潰すな」
- 「システム管理が甘すぎる。再発防止策を徹底してほしい」
- 「タレントを守るのが事務所の仕事だろう」
近年、VTuber業界が拡大する中で、バックオフィスの体制が追いついていないのではないかという懸念が、今回の件で噴出した形です。特にオリコンランキングへの反映は、アーティストとしての対外的な評価に直結するため、二度と起こしてはならないミスとして厳しく指摘されています。
3. 冷静な分析と評価
「ランキングはあくまで指標の一つ。作品の質そのものは素晴らしい」という冷静な意見も多く見られました。
一部で「爆死した」という誤情報が流れかけましたが、すぐにシステムエラーという事実が拡散されたことで、風評被害は最小限に食い止められました。
まとめ:数字を超えた「真実」の価値
鷹嶺ルイさんの2ndアルバム『Lapis Lazuli』における売上計上漏れ問題は、VTuberビジネスにおけるシステム管理の重要性を浮き彫りにしました。
- 問題の本質: カバー株式会社のシステムエラーにより、公式通販分の売上が音楽ランキングに反映されなかった。
- 影響: 初週売上が過少に表示され、鷹嶺ルイ本人が大きなショックを受けた。
- 救い: ファンの結束が強まり、作品自体の評価は極めて高い状態で維持されている。
ランキングの数字は修正されるかもしれませんが、初動の勢いや本人の傷ついた心はすぐには元通りにならないかもしれません。しかし、今回のトラブルを通じて証明されたのは、「数字が反映されなくても、ファンの手元には確かに素晴らしい音楽が届いている」という事実です。
『Lapis Lazuli』というタイトルが示す「真実」。
それは、システム上の数字ではなく、彼女の歌声に心を動かされたファンの熱量そのものなのかもしれません。
まだこのアルバムを聴いていない方は、ぜひ一度その耳で確かめてみてください。そこには、ランキングの数字だけでは測れない、本物の「闘うアーティスト」の姿があるはずです。


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