金(ゴールド)への投資は、インフレヘッジや資産分散の手段として注目を集めています。この記事では、初心者の方でも安心してゴールド投資を始められるよう、具体的な方法やメリット・デメリットを詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたも金投資で賢く資産を守れるようになります!
なぜ今、金投資が注目されているのか?
そもそも、なぜゴールド投資が注目されているのでしょうか。ゴールドはその商品性から次のような特徴があり、長年人気の投資対象です。
金は絶対的な安全資産
ゴールドが注目される理由の一つとして安全資産であるという点が挙げられます。現在は、世界的なインフレ、景気後退の可能性、金融引き締め政策など、経済の先行きに対する不透明感や ロシア・ウクライナ情勢、中東地域の不安定化、米中対立など、国際情勢の緊張が強まっています。このような状況下では、株式や債券といったリスク資産から、安全資産とされる金に資金がシフトする傾向があります。
金はインフレに強い
日本でもエネルギーや食料品の価格が上がるなど、インフレが進んでいます。金は一般的にインフレに強い資産とされており、インフレ時には、現金の価値が目減りしますが、金の価値は物価上昇に合わせて上昇する傾向があります。そのため、インフレヘッジ(インフレ対策)の手段として、投資家の関心が高まります。
金投資は危険か?
金投資は危険としばしば言われます。しかし、金投資には、様々な種類があり、それぞれの特徴を理解すれば、投資目標やリスク許容度に合った最適な方法が見つかります。
金投資方法のメリット・デメリット
投資方法 | メリット | デメリット | おすすめのタイプ |
---|---|---|---|
金地金(インゴット) | 実物資産としての安心感が高い。 | 保管場所に困る。盗難リスクがある。売買時に手数料がかかる。 | 資産を確実に手元に置いておきたい方。 |
金貨 | コレクションとしての価値も期待できる。 | 保管場所に困る。盗難リスクがある。プレミア価格が付いている場合がある。 | コレクション目的も兼ねたい方。 |
純金積立 | 少額から始められる。毎月コツコツ積み立てられる。ドルコスト平均法の効果が期待できる。 | 保管コストがかかる場合がある。売買時に手数料がかかる。 | 少額からコツコツ積み立てたい方。 |
金投資信託 | 株式と同様に手軽に売買できる。少額から投資できる。 | 保管コストがかからない。信託報酬が発生する。為替リスクがある。 | 手軽に金投資を始めたい方。 |
金鉱株 | 金価格の上昇以上に株価が上昇する可能性がある。 | 株価変動リスクが高い。企業の業績に左右される。 | リスクを取って大きなリターンを狙いたい方。 |
資金力がある方におすすめなのは、なんといっても金地金(インゴット)になります。全てのモノに言えることですが、現物が一番魅力があります。ただし、金地金は保管場所を設置する必要や盗難リスクを抑える必要があり、相当なお金持ちでないと現実的な投資方法とは言えません。
一方で、金投資信託は、比較的少額から投資ができ、手軽に金に投資できる方法として昨今注目を浴びています。
金投資信託とは
金投資信託は、金価格への投資を中心に運用される投資信託です。一般的には金地金や金関連商品への投資を行い、金の現物価格や金先物価格に連動して動くように設計されています。投資信託であるため、売買は比較的手軽にできるとともに、多くの証券会社では、数百円から投資を始めることができるため、投資未経験者にとっても非常に利用しやすい選択肢となっています。特に、初めての投資として金に対する需要が高まっていることから、資産形成の第一歩として金投資信託を選ぶ人が増えているのです。また、金を買いたいのに売り物がないため買えない、金を売りたいのに買い手がいないから売れないといった流動性リスクが低いことも投資信託のメリットです。
金投資信託のデメリット
金投資信託の最大のデメリットは、インカムゲインが得られないことです。株式投資では配当金が定期的に入るため、投資家は収入を享受できますが、金においてはそのような普遍的なキャッシュフローは存在しません。このため、投資家は金の市場価格の上昇を期待し、価格の値上がりによってのみ利益を生む必要があります。金投資はあくまでも資産価値の上昇を狙った投資であり、この特性を理解することが重要です。
ゴールド投資信託 おすすめランキング
ゴールドに連動する投資信託で購入時・換金時手数料がない商品の中から、信託報酬が低い順にランキングを作成しました。
ランキング | 名称 | 運用会社 | 信託報酬 |
1位 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | SBIアセットマネジメント株式会社 | 年0.1838%(税込)程度 |
2位 | Smart-i ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | りそなアセットマネジメント株式会社 | 年0.375%(税込)程度 |
3位 | ニッセイゴールドファンド(為替ヘッジなし) | ニッセイアセットマネジメント株式会社 | 年0.375% ~0.525%(税込)程度 |
ランキング1位は「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」が信託報酬年0.1838%(税込)程度となりました。2位以下と比べても約半分程度の信託報酬となっており、とても魅力的と言えます。ちなみに、楽天証券でもゴールド投資信託を調べましたが、2位に入っている「Smart-i ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」が信託報酬最安となっており、SBI証券と比べると見劣りする結果となっています。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド取扱証券会社
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドは、SBI証券と松井証券の2社のみとなっています。松井証券も個人投資家に寄り添ったサービスを昔から展開しており、良い証券会社だと思いますが、商品数やサービスの質を比べるとSBI証券のほうが優位だと思います。まずは、SBI証券で口座開設をしてみて、気になるようなら松井証券も口座開設してみるのがいいかなと感じます。
投資信託で手軽にゴールド投資を始めてみよう
いかがだったでしょうか。金(ゴールド)への投資が、なぜ注目を集めているのか理由がわかったと思います。そして、投資信託を活用することにより、初心者の方でも安心してゴールド投資を始められることがわかってもらえたと思います。ゴールド投資は、賢く資産を守れる投資手法の一つだと思いますので、あなたのポートフォリオの一つとして組み込んでみてはいかがでしょうか。
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