記事を読まれている方の中には「投資はお金が増えてから」とか「損することは嫌だから貯金しかしない」といった人もいるかと思います。
ただ、それでも私が株式投資をしたほうが良いと考える、3つの理由を今回は書いていきます。
年をとった時、騙されなくなる
投資をすることによって一番のメリットがこれだと思います。変な儲け話に引っかからなくなります。証券マンにも引っかからなくなります。
なぜ、お年寄りがいきなり投資信託を買って大損するかと言うと、投資経験がないのにお金をいっぱい持っているからです。
日本人というものは、おおむね60歳で約2000万円の大金を手にします。いわゆる退職金です。
60歳までの日本人はほとんど資産を持っておらず、持っていても持ち家くらいです。なおかつ、50代に入ると子どもの大学進学がありますので、預貯金もほぼ無くなるか赤字になる方もいます。そういった荒波を超えて、60歳で定年を迎えるといきなり2000万円という大金を手にします。
ここを証券会社や銀行は狙っています。証券マンから見た60歳とは、投資経験がない素人で大金を手にしており、なおかつ提案できる商品に制限がないといっためちゃくちゃ良客です。
ちなみに、60歳を超えてくると、いろいろな規制が入り家族面談が必要だったり、店長が意向確認の電話をしたりと少し面倒になります。
前にも書きましたが、証券会社と対等に付き合うには5億円くらいないといけないですから、2000万円では、手数料稼ぎに使われて終わりです。
こういった事にならないためにも、若い頃から知識として投資を知っている必要があります。
利益にかかる税金安い
株式投資での「上がり」とは配当金で生活することだと私は考えています。
株式の売買で儲けるということも魅力的ではありますが、どうしても心理的に良くないです。特に暴落相場では、どんなに資産がある人でも損失が気になると思います。
いっぽうで配当金は、株式を持っていれば定期的に入ってきますので相場に張り付く必要はありません。
また、配当金に係る税率は約20%です。(税制改正によって変動する可能性はあります。)
これが、給料ですと最高でもらった額の50%を納めなければなりません。世の中の、社長が給料ではなく自社株式を多くもらうのは、この税率が関係していると私は考えています。なるべく、給料を減らして配当を多くもらえば実質的に節税となるわけです。
こういった状況になるためには、早いうちから少額でもいいので株式投資を行い株を保有する、もしくは株を保有する原資となる資産を増やす必要があると私は考えています。
一生懸命働いても給料が上がらない
2012年から始まったアベノミクスでサラリーマンの給料は上がりました。
しかし、長期的にみると人口減少社会ですから、物が売れず、会社の利益は減り、給料は下がる傾向にあります。また、人口減少を食い止めるために外国人労働者の雇用拡大を政府はすすめていますから、サラリーマンの給料は他の新興国と同等になる可能性があります。
こういった状況の中で、今まで通りせっせと働き毎月貯蓄をしているだけでは、入ってくる給料が減っているため、徐々に貧しい生活になっていきます。
いっぽうで企業は株主の要求に答えるため、配当金は維持もしくは増加させていくと思います。特に日本はアメリカ的な企業運営をしていますから、労働者の給料(コスト)を減らし利益を最大化する傾向があります。利益が増えれば株主は配当増額を要求しますから、間接的ではありますが、サラリーマンの給料が株主に還元されていると言えます。
こういった状況を変えるには、副業などで自分が事業主になるとともに、株を保有し投資家になることがポイントだと私は思います。
まとめ
今回の記事をまとめると
- 投資に対する正しい知識を身につけると騙されなくなる
- 配当に関する税制は優遇されており、配当で生活することが「上がり」である
- 給与収入のほかに収入源を持つことが人生のリスクを減らすことにつながる
ということです。
色々と書いてきましたが、やはり一番重要なのは年をとったときに騙されないということです。
なぜ、騙されないことが重要かと言うと、年をとり収入がないときに資産を失うと挽回が難しいからです。
若いうちは働くということができますから、投資での損失は給与収入でカバーできますが、定年後は極端に給与収入が減るもしくはゼロになりますから、資産の損失は私生活へ直接響いてきます。そしてそうなったとき、いつもは親身に話を聞いてくれていた営業マンは助けてくれません。
まずは、投資を少しでもはじめて知識を蓄えることが大変重要であると私は思います。
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